飯野賢治という人
次世代ゲーム機戦争、SCEの台頭、セガの終焉をリアルタイムで見てた僕ら。さらにファミ通なんて雑誌を読んでた人なら知らない人はいないんじゃないか、飯野賢治。
鋭い眼つきにロン毛、そしてその巨体。希代のゲームクリエイターみたいな扱いで取り上げられてた気がする。
突然のサターン移籍宣言は前日に課長島耕作を読んでたから、ってインタビューで言ってたのを覚えてる。
中学生の僕でさえ、その発表の型破りっぷりはわかったし、エネミーゼロがコケてからは「あぁ、やっぱり干されちゃったのかなー」なんて適当に考えてた。
その後ちゃんと活動してたんだね。
今回の急逝を知って、彼のBlogや記事を幾つか読んでみた。
有名な「息子へ。」やWIREDの記者とカレーで意気投合した話。
自分の信念を持って、直感を信じ、それに見合う努力を重ねて来た人なんだなって思った。
大言壮語だけでなく、それを実現するために色々なことに考えていた。
中学時代の印象がガラリと変わってもっとこの人のことを知りたい、と思うようになった。
自分で自分が嫌なのは亡くなってから、その人間性に惚れてしまったこと。
もっと早くこの人のことをもっと知っておけばよかった。
亡くなって以降、この人の出てた記事や名言などがやたら目に触れるようになった。どうせそんなの数日すればネットの藻くずになってしまうのだし。
惚れてしまった以上、なんらかの形でそれを伝えたかったな、作品を買うとかでもさ。
だから月並みになるけどこの人の作品がもう観れないのは残念。亡くなった人の過去を追うことしかできない、無念。
ちなみにサターンが欲しかった僕は父親からプレステを買い与えられ、強制的にプレステ派に改宗させられた。
それは折しもバイオハザード発売直後、プレステ快進撃の狼煙が上がった頃だったので、僕は父親の先見の明に感謝することになった(ただのソニー押しだった可能性が高いけど)