【読書】「リーダーシップ構造論」
あけましておめでとうございます、本年もよろしくお願いいたします。
昨年の反省もままならないまま、2012年最初の投稿となります。
冬休みの宿題として、ボスから
「リーダーシップ構造論」 という本を読んでおけと渡されまして。
課題図書なんて何年ぶりでしたが頑張って読み終わりました。
タイトルに反して読みやすかったと思います。
図が頻繁に使用されているので、それを眺めてからそれぞれの説明を読むってスタイルの方がいいかもしれません。
これは既にリーダーとして、バリバリ活躍している人向けの本ではないです。
「リーダーになってしまった」「リーダーになりたかった」人向け、
ガンダムで言えば、シャアやブライト艦長ではなく、ハヤトのための本ですね。
僕の周りにも何名かリーダーシップにあふれた人が居ます。
彼らがこのリーダーシップを意識して行動してるのかはわかりません。たぶん、してないのでしょう。
意識しなくてもやれてしまう人ってのはなんだかんだでいて、そういう人は先天的にリーダーシップを持っているんだと思いますが、
本書はそれを後天的にどう身につけるかって話ですね。
知識とかスキルのようにある程度の経験とか努力で得られるものもあります。
面白かったのは、それ以外の資質。
人間性とか、リーダーシップが発揮されやすい環境についても切り込んで考察されているところでした。
僕が途中まで読んでいて真っ先に浮かんだ疑問。
人間性のように生まれ持った特性をどう身につけるか?に対し、本書の回答は簡単でした。
「演出する」
ことです。
「深酒した翌日は30分早く出勤してリーダーとしての器の深さを見せる」、
「責任転嫁は絶対にNG。例え他部署の失敗でも責任を取れ」。
また、相手の性格を考えて会話をする。感情的な人には感情に訴えるように、論理的な人には論理的に。
人によっては頭で考えなくても無意識のうちにやっていることです。
既にそれを持っている人から、リーダーとして必要な資質を抽出し、それを会得するにはどうするかを考えたときに、出てきたのは突飛な方法論でもなんでもなくて、部活や会社の上下関係でなんとなく学んでいたことでした、って印象です。
個人的にそれはちゃんと地に足の着いた、机上の空論でない実践的な理論ですっと納得できました。
どちらかといえば、新書とか啓発書のような感じもしますね。
読み進めているときに、自分で自分に残念に思ったのは、僕が、僕のフォロワーになるであろう誰かを想像したのではなく、
フォロワーである僕と、その周りに要るリーダーシップを持った方、という対比で考えていたことでした。
まだまだ僕にはリーダーリップが発現してないってことでしょうね。
ということで、「リーダーシップ構造論」。シャアになりたいあなたにお勧めします。